2011年12月9日金曜日

適応力

想像力と並んで人の素晴らしき能力の一つである適応力。

どんなに苦しいと思うことでも、どんなに嫌だと思うことでも、毎日続けるうちに慣れてしまう。
だから生きていける。

慣れてしまえば、楽になる。
楽になれば、成長が止まる。

それが人間だろう。

1年目は苦しみ。
2年目に慣れて。
3年目は楽をする。

求められるのは定期的な環境の変化。そしてチャレンジ。

小さいころ、忍者の修行に麻の種をまいて、成長するその苗木を毎日その上を飛び越えていると苗木が生長していき、飛んでもないジャンプ力を身につけるなんていう話を聞いたときのショックは忘れなれない。修行自体が毎日反復する性質のものなので、自分の成長を把握することが出来るという利点もあるという。

これは少し極端だが、慣れを起こさないようにするには、毎日少しだけ負荷を大きくする必要がある。

ランニングで言えば、スピードを上げてタイムを縮めるか、それとも距離を少しだけ伸ばしていくか。

そんな理論にのっとって、毎日、昨日よりも少しでも、1mでも遠くへと心に決めて走っていると、だんだんそれが楽しくなってくる。伸びる時間に合わせて、起きる時間も徐々に早くしていくことになる。走るために、寝る前に必ず明日の天気をチェックするようになる。

そして既に距離は10キロまで伸びて、一時間近くの時間となる。

ここまで来ると距離を伸ばすことは可能だが、時間的な問題でこれ以上はなかなか伸ばせない。そうなると、今度は徐々にスピードを速めることになる。

不思議なのは、これだけ走っていてもいっこうに落ちてこない体重だが、徐々に体質が変化している途中なんだろうと納得させながら、また走りに出かける。

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