2006年6月6日火曜日

ダ・ヴィンチ・コード


レオナルド・ダ・ヴィンチは言う。

「喉仏は必ずよっている足の踵の中心線上に存在しなければならぬ」。
安定した人物像を構成する為の極意である。

最近、あまりの運動不足を見かねて、オフィスでヨガなるものを始めた。月、水、金、午後四時はヨガの時間と言うわけだ。クライアントが来てもほったらかしで、ひたすら自分の身体との対話に励む。この夏、コロンビア大学院から取った数人のインターンの所員も、わざわざ中国くんだりまできて必死にバランスを取っている。なにやってんだか・・・

片足をあげ、それを軸足の根元に持っていき、両手を広げてバランスを取る例のポーズを決めていると、軟体動物のような身体の持ち主の美人先生が言う。踵から頭のてっぺんまで一本の線になるようにと。「お、ダ・ヴィンチ?」と思い、一人「オプス・デイ」と中国語で突っ込む。そしてバランスを崩す。なにやってんだか・・・

しかしこのヨガやり始めてみると、なるほどこれははまるわけだとよく分かる。人はその潜在能力の数パーセントしか使えてないとはよく言うが、必死に身体を曲げていると、少しだけその扉を開いている気がしてくるから不思議だ。身体を伸ばし、リラックスして音楽に耳を傾け、腹式呼吸に集中する。時間の流れが少しだけ変わる気がする。

そしてどこからともなく「グゥーグゥー」という心地よい音が。て、寝てるんじゃん。飛び入り参加した某有名美術家、既に悟りを開いているのでしょうか・・・

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