2016年2月17日水曜日

本を薦めてもらうことの喜び

久々に会う友人に、「最近読んだなかで、何かお薦めの本はあるか?」と聞いて、教えてもらえることの喜びはとても大きい。趣味趣向を共にして、しっかりとした読書習慣を持っていると思えるからこそ成り立つ会話であるし、次回再会する際には、その本を読み終え自分なりの感想を伝えるのが礼儀というものであろう。

ネットがインフラ化した現代。自分の見たものしか見ず、興味のあるものしか読まないことに無意識のうちに引っ張られてしまう我々。その枠からはみ出すのはせめて世間一般で広く読まれている「ランキング」にあげられる本のタイトルぐらい。

月に何度か、偶発的な出会いを求めて本屋で数時間、ブラブラと自分の専門以外の本棚の前で時間を過ごすことができるのが理想であるが、物理的にそんな時間を持つことが許されないならば、どうにかして自分一人では出会うことの無い、しかし読めば人生に何かしらの意味を与えてくれるようなそんな本と出合う可能性を高めるためのもっとも効果的な方法。

ただし尋ねるだけではなく、尋ねられた時にもしっかりと「その時」のお薦めの本を数冊あげることができること。そして、尋ねてきた相手にとって意味を持つであろうタイトルをあげることができること。そんな拡がりのある読書を

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