ヴァレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)
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Programme
Symphony No. 1 in D Minor, Op. 13 / Rachmaninoff
Piano Concerto No. 1 in F-sharp Minor, Op. 1 / Rachmaninoff
Soloist: Daniel Kharitonov
——Intermission——
Piano Concerto No. 2 in C Minor, Op. 18 / Rachmaninoff
Soloist: George Li
Symphonic Dances, Op. 45 / Rachmaninoff
——Intermission——
Rhapsody on a Theme of Paganini, Op. 43 / Rachmaninoff
Soloist: Daniel Kharitonov
——Intermission——
Soloist: George Li
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2015年最後となるコンサート。選んだのはやはりヴァレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)。しかも今回は自ら率いるマリインスキー劇場管弦楽団(Mariinsky Theatre Orchestra)を従えての登場。
プログラムに選んだのはセルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov)。1873年生まれのロシア人作曲家でありピアニスト。高度な技術を必要とする彼の作曲は数あるピアノ協奏曲の中で最難関の一つとも言われているという。
そんなラフマニノフに挑戦するゲスト・ピアニストとしてゲルギエフから声がかかったのは
ダニール・ハリトーノフ(Daniel Kharitonov)
ジョージ・リー(George Li,黎卓宇,Lí ZhuóYǔ)
の二人。
ハリトーノフはロシア出身の非常に若いピアニスト。数々のコンクールでの入賞を果たし、ロシア国外でも活躍する有望なピアニストだけあって、1幕と3幕に登場した彼のピアノ裁きは圧巻もの。
そして二人目のジョージ・リー。こちらは中華系アメリカ人で、今もアメリカと拠点として活躍する非常に若いピアニスト。第15回(2015年)のチャイコフスキー国際コンクールでは、二位に入選するなどこちらも今後の活躍が期待されるピアニスト。
今夜に関してはハリトーノフも凄かったが、なんといってもジョージ・リーの演奏が際立っていた印象は否めない。2幕に登場した彼は、小さな身体からは想像もつかないパワフルな演奏で、ラフマニノフに立ち向かい、そのスピードを凌駕していく。なんとも表現しがたいエネルギーが彼の周囲から立ち上り、コンサートホールを満たしていく。そんな錯覚を覚えるほどの演奏。
3幕が終わった後に、一人で舞台に再度現れた彼は、帰ろうとしていた観客の足を止めるのに十分な存在感で演奏を始めると、さらにその場を支配し始める。観客がいるのすら忘れてしまっているのではと思うほどの没頭。そして素晴らしい演奏。
凄い天才が現れたと思わせるのに十分なパフォーマンス。調べてみると、やはり世界中からコンサートの出演以来が殺到しおり、目標としてコンクールも泣く泣く辞退しているようである。久々にCDを探してみたいと思ったピアニストであるが、まだ若いだけにCDが出ていないのが残念。
彼の作品が発売されるまでに、少しでもラフマニノフに慣れしたんでおこうとAmazonでラフマニノフのCDを購入することにする。ショパンにラフマニノフと、素晴らしいピアノ演奏で一年の最後を締めくくることができなんともいいがたい幸福感に包まれて会場を後にする。
ヴァレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)
セルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov)
ダニール・ハリトーノフ(Daniel Kharitonov)
ダニール・ハリトーノフ(Daniel Kharitonov)
George Li(ジョージ・リー,黎卓宇,Lí ZhuóYǔ)
George Li(ジョージ・リー,黎卓宇,Lí ZhuóYǔ)
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