2015年10月8日木曜日

浅間神社(あさまじんじゃ) 甲斐国一宮 ★★


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所在地 山梨県笛吹市一宮町一宮
主祭神 木花開耶姫命 (このはなさくやひめのみこと)
社格  式内社(名神大)論社,甲斐国一宮,旧国幣中社
本殿の様式 流造
別名   一宮浅間神社、一宮さん  
創建   (伝)垂仁天皇8年
機能   寺社
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かつてこの国に住んだ人々は、現代の様にクリック一つで多くの情報が得られるわけでもなく、その限られた情報と知識の中で、大地の力を現す山、そしてその中でも圧倒的な存在である富士山に対して畏れと崇敬の念を抱いたことは想像に難くない。

それが富士山を神格化し信仰へと昇華させ、富士山を神格化させた浅間大神(浅間神)とその浅間大神(浅間神)を神話に現れる木花開耶姫命 (このはなさくやひめのみこと)と見立てて祀ったのがいわゆる浅間神社(せんげんじんじゃ、あさまじんじゃ)である。

「せんげん」や「あさま」と場所によって違うその呼び名であるが、ホームページによるとここでは浅間神社(あさまじんじゃ)が正しいようである。


甲斐国(かいのくに)の一宮。その住所「山梨県笛吹市一宮町一宮」が示すように、ここがかつてこの国の一丁目一番地だったことが見てとれる。その為にこの神社も通称として「一宮浅間神社」や「一宮さん」と呼ばれ、他の浅間神社と差異化を図られているようである。

そんな訳で、この富士山周辺には「浅間神社」と名のつく神社が多くあり、それぞれに何かしらその土地の特徴を示す名称を付加することで他との区別をしようとしており、その為に始めていく際には少々混乱を起こすことになる。

と言う訳で、一日かけて甲斐国と駿府国を回る予定の一番最初の目的地として相応しいだろうと選んだのがこの浅間神社(あさまじんじゃ)。心地よい秋晴れの空の下、収穫を終えた田園の中にこんもりと茂る森が目印の様にして「ここが一宮ですよ」と言うかのように目的を示してくれる。

かつての繁栄振りはうかがえないが、一宮として現代まで受け継がれるその品位は、整った風景から少なくとも感じ取ることができる。鳥居を抜けて朝一番の手水で身体を清め、境内に向かっていくと左を向いて社殿が鎮座する。これは「富士山の方向に意味があるのか?」とGoogle Mapをズームアウトしてみるが、富士山の方向は逆にこの参道の向きにぴったりあい、ここより南に位置していることが分かる。ということは太陽の昇る位置に向かって社殿を配置していることになり、「富士山と太陽の両方どりか・・・」と一人納得しながら参拝をすることに。

帰りの道すがら、側溝を流れる水の透明度を視界に捉え、水の美しさが整った風景の根源だと改めて納得して次の目的地へと車を向かわせる。










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