2015年1月4日日曜日

紹興 ★★★


杭州に来たのだからぜひとも訪れたいと思っていたのが杭州の東に位置し、電車で30分で行くことができる水郷の都市・紹興(绍兴、しょうこう、Shào xīng)。あの魯迅(鲁迅、ろじん、Lǔ Xùn)の出身地でもある都市である。

かつての名称は会稽(かいけい、huì jī)といい、歴史にも登場する春秋時代の「越(えつ、yuè)」の国の都でもあった場所である。この「会稽」の名は、「会稽の恥」ということわざが有名で、その由来もまた春秋時代に争っていた越と呉(ご、Wú)の間で、争いに敗れた越の越王・勾践(こうせん、Gōu Jiàn)が、呉王・夫差(ふさ、Fū chā)に終われ、この紹興(会稽)の街の南に位置する会稽山において屈辱的な講話を結んだという故事より、「恨みを晴らすこと」を「会稽の恥を雪(すす)ぐ」という様になったという。ぜひとも今度、誰かとの会話の中で使ってみたいことわざである。

現在の市区人口は64 万人と言われ静岡市や岡山市の70万人よりやや少なく、船橋市や鹿児島市の60万人よりやや多いという規模である。やはり何といっても日本にも留学をして縁の深い魯迅の出身地ということで、旧市街地に位置する魯迅の故居を中心とした観光地を中心として多くの観光客が訪れる街であるが、水郷の街が現代においてどのように姿を変えて生き残り、魯迅の小説の世界がどのような場所で生まれたのか、それを感じるために朝早くホテルを出発して駅へと向かうことにする。

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