2014年3月11日火曜日

「The Walking Dead」フランク・ダラボン 2010 ★

体調を崩したことと、数日前に「ワールド・ウォー Z」を見て久々に「ゾンビ」の快感を覚えてしまったことで、数年前からやたらと流行っているアメリカのゾンビ・ドラマに手を出すことになる。

妻からは「そうやってすぐひきこもる」と詰られながら、同じパターンで押し寄せてくるゾンビ達に続々しながらついつい何話も見続ける。

そこで思うのは同じ質問。

「ゾンビの何が怖いのか?」

決して動きが速いわけでもない。
頭が良い訳でもなさそうである。
それなのに、なぜ捕まってしまうのだろう?
ウイルスによって力がもの凄く強くなるのだろうか?

なぜ?
なぜゾンビが現れる街では、車がひっくり返っているのだろう?
誰がやったのだろうか?
なんで戦車が放置されているのだろうか?
圧倒的な量ということと、一部を破壊しないと死なないという特性以外は、それといって特別な生物ではないように思われるゾンビ達。それに軍隊もやられてしまうのか?

そんなことに気が付くまでにすでにシーズン3まで来てしまった・・・
そしてそんな質問が頭の中で響きあうということは、すでにゾンビへの興味がなくなったということであろう。

そこにたどり着くまでに、随分無駄にした計算になる。結局同じパターンの繰り返しである、このようなドラマ。これを見ることで自分の人生にとって何かしらプラスの意味があるのかどうか。そんなことを考えてしまう時点ですでに動画を再生する気はすでにない。

このような娯楽映像。「今」は何もしなくても目に入ってきて刺激を与えてくれて、面白いかもしれないが、結局のところ何も残らない。しかし、それでも見続けてしまうのが堕落する生物である人間。本当に危険である。

「危ない危ない」と言ってIpadを閉じて寝室から出ていくと、

「ゾンビ死んだの?」と聞いてくる妻。

やはりこっちで「今」を生きなければと思わずにいられない。


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