2014年3月27日木曜日

風俗エコノミー

先日のクローズアップ現代ではないが、恐らく日本ほど街中にこれほど溢れるように風俗産業が見かけられる国はほかにないのではと思ってしまう。

一大産業として、職環境、流通、広告、人材などが完全に確立され、そこに関わる人の数、そしてその産業全体の規模から考えて、確実にこの国の経済の少なくない部分を担っているという事実にはふと驚かされることになる。

日本中どこに行っても見かけることができる町中に溢れるキャバクラの広告と呼び込みの姿。そのお店の数だけいるそこで働くキャバクラ嬢。同じように毎月新作が発売されるAV業界。一体どれだけ敷居が低くなったのかと思わずにいられないその出演女優の数。

そのほかにも、ファッションヘルスやデリバリーヘルスなどの性風俗から夜の街のクラブなども含めると、いったいどれくらいの女性がこの業界に関わっているのかと想像する。専業でなく、昼間は別の仕事をして夜だけバイトで働くなどの形も含めると、恐らくものすごい数になるのだろう。

そして産業を成り立たせるために従事している人、直接間接合わせその周辺で仕事に関係する人まで含めたら相当な数に上ることは間違いない。そこまで含めると風俗エコノミーで生活を支えている人は恐らく数十万から下手をすれば数百万人に上るであろう。

そして世の様々な場所で同じような会話が交わされているように、自分の周囲には風俗エコノミーに従事する人には出会わない。ということは、社会のある一定の層にかなり固まっているということであり、その層では相当に高い確率で風俗産業に関与している人がいるということであろう。

女性が風俗産業に足を踏み入れる一番大きな理由はやはり短期間で高収入を望めるということだろうが、他の産業に比べ確かに労働時間に対しての対価としては非常に高いもとになっているのは間違いない。となると産業全体としてどれだけのお金が動き、それが女性とお店にどのように分配され、さらにその後ろの大きな組織にどのように流れていくのかと想像をめぐらせずにはいられない。

ネットで簡単に調べてみても、やはりその全体像はなかなか掴みづらいようであり、結局はどの産業でもあるような後ろで手を引く搾取構造があるのは違いない。

あの業界の市場規模っていくら?

風俗産業と経済

「AVって数多過ぎないじゃない!?」という言葉が気になり調べてみたところ、ある面白い統計が…

そう考えると、ある種この産業があることが日本の経済にとっては通常であり、恐らくそんなことはないであろうが、万が一産業自体がなくなった場合は一体どれだけの人が職を失い、路頭に迷うことになるかと考えると恐ろしい。

そうなると、どれだけ健全に産業として働く環境を整えられるかという前向きな動きも様々なところで出てきているようであり、

ホワイトハンズ

風俗の安全化と活性化のための私案――セックスワーク・サミット2013 要友紀子 - SYNODOS JOURNAL(シノドス・ジャーナル)

性風俗という職 働く若い女性に聞く

なかなか難しいと思うがこの風俗エコノミーが日本経済の中でどのような位置づけを占め、そして産業内部がどのような構造になっているのか、そして産業としてどんな健全化が図れるのか、そんな突っ込んだ特集をぜひともクローズアップ現代に期待したいと思わずにいられない。

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