2013年7月18日木曜日

大津プリンスホテル 丹下健三 1989 ★


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所在地  滋賀県大津市におの浜
設計  丹下健三
竣工   1989
機能   ホテル
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1913生まれの丹下健三は竣工の1989年には76歳と言うわけだから、設計時期には72,3というところであろうと想像する。

普通だったら「流石に引退しているんだろう・・・」と考えてしまうが、同じ年に竣工を迎えた・横浜美術館。1990年竣工のの東京都庁を考えると、流石は世界の丹下、まだまだバリバリで設計を指揮していたんだろうと思えてくる。

広い空を反射する広い水面。琵琶湖の南端にスクッと垂直に立ち上がる高さ133メートルの人工物。ミラーガラスになっているという上部の客室部分は、流れ行く雲の姿を反射させながら、空の一部として風景に溶け込もうとする。

湖側には円弧状に客室が配置され、すべての部屋がレイク・ビュー。
反対側の街側はバッサリ切り取られたような垂直の面。

湖周辺の平坦な地形に、空から降ってきたような強烈な垂直性はただただ「眺め」ということに「宿泊」の価値を置いたことから導き出された時代の回答だったのだろうが、今ならそれ以上にどんな建築の在り方が可能なのかと頭を巡らせながら、向かいのなぎさ公園からみえる美しい琵琶湖の風景を眺めることにする。








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