2013年1月1日火曜日

マラッカ Malacca


タクシーの運転手が「新しくなって動線計画もすっきりして、随分便利になったんだ」と自慢げに教えてくれたTBS(Terminal Bersepadu Selata)。近くに来てもぐるっと回らないと建物にアクセスできないのは、出発ゲートと到着ゲートを空港の様に分けているからだという。

マラッカまでの2時間の工程を27席というゆったりとした座席のシートでなんと12リンギット。車での都市間移動がメインであるこの国らしく、非常にお値打ち。

ゲートについたらなんと、結婚式で一緒になった友人カップルと再会。マラッカで落ち合おうと言ってはいたが、こんなにも簡単に会えるとは。ウツラウツラとしていたら、平坦な道をひた走るバスはあっという間にマラッカに。

サビエルが日本に行く前に滞在し、ここで出会った日本人の影響で日本行きを決めたという、オランダ植民地時代の街並みを残すコロニアル都市。KLに比べて街中に溢れる漢字の割合が多くなるのを見ると、シンガポールに近い土地柄が現れているのだと納得。

夕方から激しく振り出したスコールによって、すっきりとした夕暮れの中、歩いて回れる中心街を散策し、友人カップルと同じく結婚式に参加すべく香港から来ていた弁護士の友人も合流し、川沿いのレストランで地元料理を楽し元旦の夜。

明けて二日目は、初夢に何を見たか考えながら、初めて観光らしい観光をすべく、中心部から中華街へと足を伸ばし、オランダ統治時代の教会の名残や、マレーシア独特の建築形式を見学し、街中で雑貨やなどのお店をひやかし、海南・チキンライスでランチ。

午後からお勧めだといわれていたマラッカ動物園へと足を伸ばす。入り口近くの木々にとまる、カラフルなオウム達と、その奥に広がるジャングルの様な木々の下を潜って敷地に入るのだが、国内で2番目に大きいといわれるだけあって、なかなか広大な敷地に、ゆとりを持って配置される動物たち。入り口の看板に「Big 4」と、トラ、ライオン、ゾウ、サイの写真が掲げられ、いやがおうにも期待は膨らむ。

ところどころに動物はいるのだが、ほとんど感じられない気配。またスタッフの姿もまったく見られない。検査に来ているっぽいおじさんに聞いてみると、今日はオペレーションの変更日だからお店もしまっているよ、とのこと。

まぁ動物がいる限り問題ないので、いかにもマレーシアらしい頭の小さいスタイル抜群のサルが、水を飲んでは人間を威嚇し、後ろを向いて股の下からこちらを覗く姿に笑いをこぼしながら、のんびりと1時間半で終了。

市内に戻ってのんびりご飯を食べ、「もう北京に戻ってもいいね」などと十分満足し、弛緩し切った身体と頭を新年モードに戻す明日からの生活に想いを馳せる。

次の朝は再度パッキングをし、バスターミナルからKLへ2時間のバスの旅。TBSに接続している鉄道の駅から空港まで約1時間の旅。行きよりもかなりスムーズなチェック・インを終えて、今度こそは泣き叫ぶ赤ん坊をほったらかしにしている夫婦が後ろの席に座ってないことを祈りながら北京に向かってマレーシアの旅を終える。




































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