2012年7月14日土曜日

乾いた大地から緑溢れる風景へ

北京を飛び立ち、東シナ海を横切り東京へ。

窓から見下ろす風景が変わっていくのをなんとなしに見ながら気づくこと。

「中国大陸から、日本列島へ。」

つまり

「大陸から島へ。」

北京を飛び立ち、都市部を離れれすぐに見えてくるのは、荒涼とした永遠に続くのではと思われる果てしない大地。乾燥し、剥き出しされた地面の薄茶色の世界。

東シナ海で真っ青に染められた面に慣らされた眼は、日本列島に上陸し、起伏の激しく、緑で全体を覆われた山々と、平地に広がる水田の風景へ変化を経験する。

薄緑から深い緑まで様々なグラデーションを持ちながらも、ほとんどが緑一色の世界。

むっとするような湿気も、マイナスイオンが感じられるような爽やかな川辺も、すべて水気を感じさせる緑の層。

そんなことを感じながら、徐々に高度を落としていく飛行機は、水田の中に着陸するのでは?と思うような成田の風景に溶け込んでいく。

飛行機で降りていくのが美しいのはイギリスが一番だと思っていたけれど、日本の国土もやはり美しいと再認識する。

広大な大陸の風景を見ながら育ったら、自分の性格にも大きな違いがでていただろうけど、やはり島国の起伏に飛んだ風景の中で育って良かったと思えるような歳になったんだと気がつく2012年の夏。

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