2012年4月25日水曜日

国から守られなくとも、国を守る人間に

3月までお世話になった早稲田大学芸術学校の今年の卒業生による謝恩会の席で、現校長が全体の卒業式で登壇した時に、ある卒業生が卒業生に向けてのスピーチで最も印象的だった言葉として挙げていた。

「国から守られなくとも、国を守る人間になってください」。

如何にも早稲田らしい、バンカラな発言だと思う。

一歩国を出ると、その人が
どんな大学を出たか、
どんな家柄か、
どんな会社で働いていたか。

そんなことは大抵吹っ飛んで、

それよりもその人が今この場所で、
どんなことができるのか、
どんなことを話すのか、
どんな振る舞いをするのか、

それでその人の評価が決定してしまう。

オフィスにもインターンなどを含め30人からの外国人が働いているが、
彼らがそれぞれの国でどこの大学を卒業したかよりも、
10日間その人の仕事ぶりを見ていれば、どんな建築家かが見えてくる。

連休明けに、日本で外部講師としてお世話になった東京大学のゼミの学生たちが北京を訪れ、その中で我々のオフィスも見学しに来る予定になっている。その費用は大学、ひいては国が負担することになるのだろうと想像する。

国を守るべき人材を輩出すべき最高学府の学生であるからこと得られる国からの保護。それを実感しながら、しっかりと得るべきものをこの国から持ち帰っていって欲しいと切に願う。

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