やはりこういう風景を見るために山に登っているのだろうと思わされる、さすがは百名山。
人生には色々なデビューがあるのだろうけど、その中でも待ちに待った百名山デビュー。
まだまだ危ないのではと思いながら、それではいつまで経っても変わらないと、思い切っての決断。周囲の登山先輩に聞いてみると、草津白根山は百名山の中でも一番楽でしかも景色が綺麗でそして何より日帰り可能だという。それはそれはと思いながら、せっせと情報を集めるが、如何せん、マイカー無しの日帰り登山を計画すると、思ったよりも正確な情報がまとまってなく、仕方が無いので、断片をかき集めてシュミレーション。これならいけると緻密な段取りを行って、前日の夜からソワソワと荷造りを始める。
5時前にムクッと起きだして、行ってくるよと妻に言い置いて、ソワソワソワソワ電車を乗り継ぎ遥々草津へ。楽だと言われたその通り、バスでたどり着けるビジターセンターは標高2,000mで、かなりの冷え込み。バッグの中からジャケットを取り出してパーカーの上に羽織ると丁度いいが、しばらく歩くと汗が出てくるくらいの天候だが、風が強いのでジャケットを脱がずに歩くことに。
ビジターセンターでマップをもらおうとすると、
「もう熊が出てるんで、ラジオか鈴か音のでるもの持って歩いてくださいね」
なんていう言葉にビビりながら、まずは観光客が多い湯釜に向かって登りだす。子供連れやバイカーなどに交じって、かなりラフな姿の人が多い。しばらく歩くと、その先に有名な湯釜がぽっかり姿を見せる。
「あぁ、こういうの、こういうの」
と心で思って満足顔で今登った道を戻り、今度は本白根山へ向かってのルートへ。
こちらは先ほどと一転して登山ウェアに身を包んだ人のみで、かなりポツポツという感じ。熊笹が「ガサガサ」と音を立てる度に、ややビクッとしながらそろそろ色づき始めた一年で一番美しい山の風景を楽しみながらのんびり30分くらいでやっと山頂到着。一息ついてそのまま鏡池まで下りて、一気にビジターセンターまで下山。程よくかいた汗を拭きながら草津温泉行のバスを待つ。
草津温泉で、帰りはゆっくりと一番安くと上州ゆめぐり号の時間を確認し、そそくさと大滝の湯まで足を延ばして立ち寄り湯を楽しむ。バスでうとうとしながら、日曜の夕方に東京に戻る高速は渋滞で時間が読めないから、次からはかならず電車だなと思いながらデビューを締めくくる。
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2011年10月2日
天候 晴れ
標高 2,160m
歩行距離 約7.8km
標高差 140m
6:30 上野駅
→ JR新幹線あさま501号 5,650円 (45分)
7:15 高崎駅
7:25 高崎駅
→ JR吾妻線・万座・鹿沢口行 (1時間25分)
8:50 長野原草津口
8:55 長野原草津口
→ バス (10分) 時刻表 http://www.jrbuskanto.co.jp/bus_etc/cntimep01.cfm?pa=1&pb=1&pc=j0450011&pd=0&st=1
9:20 草津温泉(終点)
9:25 草津温泉
→ バス
9:55 白根火山(終点)
10:00 ビジターセンター
→ 徒歩
10:20 湯釜
→ 徒歩
11:45 本白根山山頂
→ 徒歩
12:10 鏡池
→ 徒歩
12:50 ビジターセンター
13:05 白根火山
→ バス (30分) 時刻表 http://www.kusatsu-onsen.ne.jp/access/bus02.html
13:35 草津温泉
大滝の湯で入浴
14:30 草津温泉
→ バス 上州ゆめぐり号 (4時間) 時刻表http://www.jrbuskanto.co.jp/bus_route/cotimep01.cfm?pa=1&pb=1&pc=j0010331&pd=0&st=1
18:40 新宿駅東口
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