2010年5月11日火曜日

香川県営住宅一宮団地 丹下健三 1984 ★★★★















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所在地 香川県高松市寺井町1369

設計 丹下健三

竣工 1984

機能 集合住宅

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現存する丹下健三の作品で、住居建築となると限られるのだが、長いこと見たかったその中の一つを訪ねに初めて四国の地に足を踏み入れる。

雁行させた建物配置と、勾配をつけた断面形状によって、立つ場所によって全く風景の変わる良質な住環境を構成している。師匠である前川國男も沢山の団地建築を送り出したが、造形的には圧倒的にこちらに軍配が上がるだろう。それくらいカッコいい。視線の流し方、開放的な中間領域、威圧的なボリュームにならず、十分な日照を確保する斜めに切り落とされた壁面。ポイントで現れるスターハウスの配置。アイキャッチになるアイコンの高さ。絶妙です。

住民が車を洗う全面道路の幅員。そこに配される緑のボリューム。渋いドット数字による建物番号表記。

仕分けであたふた言い訳じみたことを並べるどこかの独立法人も、これくらいのレベルの住居空間を21世紀の日本にもっと送り出すべく、ぜひオファーをくれればと思いながら、既に心は次の香川県立体育館を想像しワクワクする・・・






























































































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